山下くんがテキトーすぎて。


春華さんがいてもいなくても変わらない。

ここに帰ってくるのがわかってる限り

俺はこの家で眠ることなんかできやしない。



もしかしたら今日の夜中に

突然玄関が開くかもしれない。

俺の名前を呼びながら階段を上ってくる春華さんは

怖い以外の何者でもない。



春華さんは、春華さんが帰ってきた時

俺がいないと

だめな人。


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