山下くんがテキトーすぎて。


どんなことも器用にできるから。

他人より圧倒的に少ない努力で

どんなこともこなしてしまうから。




何かしら、できないことが欲しかった。

頑張れるものがないせいで

春華さんのためにだけ生きているような

そんな自分に1番吐き気がする。




無気力 無関心 無感動。

そんな三無主義者になってしまうほど



生きてて虚しかった。

テキトーに済ませばどうにでもなる世界。

つまらない。くだらない。




ただし、例外。

それは

愛音ちゃんが俺の隣にいること。

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