山下くんがテキトーすぎて。
そんな時だった。
「ねぇねぇー、大倉くんと愛音ちゃんてつきあってるの〜?」
甲高くて割と大きめの声が教室中に響いた。
ドキッとする。
声の主は、よく大倉くんに集まってる女の子の集団の中の1人、宮城さんだった。
彼女に続いて、他の女の子たちも
「それウチも気になってたー!」
「最近仲いいよね〜」
「実際どうなの?」
なんて声が口々に聞こえてくる。
「いや、付き合ってない。友達だよ」
って大倉くんがすぐに否定するも、
「でも今だって放課後の約束してたじゃん!」
宮城さんに鋭く突っ込まれた。