山下くんがテキトーすぎて。
待って、漢字に変換できない。
セイサイをくわえる……
聞いたことあるけど、
どういう意味だっけ……
考え込んでいると、
不意に山下くんが手を伸ばしてきた。
──パチッ。
えっ、「パチッ」?
見ると、山下くんが私の制服の
ボタンに手をかけている。
「制裁が何かも分からないの?」
馬鹿にしたカオでもう一度笑ったあと、
私を見る山下くんの目が
妖しく光った。
そして、私の耳元で 低く、囁く。
「ばかな愛音ちゃんには、
お仕置きが必要だねってこと」