山下くんがテキトーすぎて。
山下くんの匂いが私を包む。
すぐ近くに
山下くんの綺麗な瞳があって。
キラキラして、吸い込まれそう……
「本当に制裁を加えるよ」
山下くんの顔が妖しく歪む。
「えっ…いやでも、私のスカートの長さとか山下くんに関係ない……」
「あるよ」
「ええっ、なんで!?」
「なに、男にパンツ見られたいの?」
「なんでそーなる!?」
意味わかんないし!!
会話、噛み合ってませんが!?
「とにかく、おろして」
「………」
「俺の言うことなんでもきくって言ったの、忘れたの?」
あー……そういえば。
うん、確かに言ったけどさ。
あれは半ば山下くんが無理やり……
「遠山、聞いてんの?」
「も、もちろんデスヨ!!」
「じゃあ、言うこときくね?」
一段と顔を近づけてくる山下くん。
「きく!きくから離して〜!!」
もう無理!近い!
そろそろ心臓破裂しちゃう!!!