ひと冬の想い出 SNOW
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「ご飯も私が作りましょうか?」


シャワーを浴びに行こうとした小鳥遊さんを呼び止める。


もう上半身は裸になってるもんだから、目のやり場に困る。


いや、まあまだ背中向けて話してるからまだましだね。


けど声をかけてしまったので、後の祭り。


「雪乃、料理できるの?」


「はい。上手ではないですけど。」


女の子のたしなみとしてかな?


というか、小さい時母親に仕込まれたからかもしれない。


「うーん…でも朝はパンじゃないと食べられないし、自分で準備するからいいよ。お昼はコンビニ弁当買って食べるし。夕飯だけお願いしようかな?」


そう言って小鳥遊さんは振り返った。


私は瞬時に顔を赤くし、俯く。


「ひ、ひゃい!」


「?買ってきて欲しいものあったら、朝家出る前に行ってね。」


そう言って小鳥遊さんはシャワーには入りに行った。


私はもうやることがないし就寝時間も近いので、寝床に移動する。


汗もかかないし、暑いとも寒いとも感じない。


喉も乾かないしお腹も空かない、髪も伸びない。


ほんと、人間じゃない感じが伝わってくる。


そして私は毛布にくるまりながら、いつも小鳥遊さんが寝るより先に、寝てしまうのです。




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