ひと冬の想い出 SNOW
「うん、おはよ。」
時々つぶったり、首をかっくんとしたり…小鳥遊さんは寝ぼけている。
朝ごはんを食べれば元に戻るものの、小鳥遊さんはとてつもなく朝が弱い。
それに気がついたのも、私が小鳥遊さんより早起きするようになった頃から。
わたしも朝は弱いんだけど、幽霊になってからというもの、普通に起きられる湯やうになっていた。
自分の苦手なことぐらい言えばいいものを。
小鳥遊さんは少し頑固なところがある。
私は朝ごはんを(というかご飯は)食べないため、キッチンへ向かう。
コーヒーを入れるためにね。
小鳥遊さんは、牛乳とコーヒーの割合を5:3にした、少し甘めのカフェオレ(?)てきな飲み物が一番好きみたい。
一番お気に入りのクローバーの柄のカップに注ぐ。
「遅くなってすみません。」
小鳥遊さんの前に置く。
「…ありがとう。」
やっと目が覚めたみたい。
私の目を見て笑顔でお礼を言ってくれる。
「いいえ。これが私の仕事ですから。」
ふと窓の外を見る。
今日は雨が降っていた。
そうだ、傘を出さなくちゃ。
「シャワー室に干しておけばいいからね?」
玄関に向かおうとした私は小鳥遊さんの声で引き止められる。
「は〜い!」
私は歩きながら返事をする。
玄関の脇にある物置のような場所から紺色の傘を取り出す。
「お、気が効くね。」
後ろから身支度を整えてやってきた小鳥遊さん。
私は脇によけて、車のキーと傘を持つ。
小鳥遊さんが靴を履き終わり振り返る。
「帰りは雷がなるらしいですから、気をつけてくださいね?」
わたしながら付け足す。
今日は豪雨になるらしい。
「わかったよ。いってきます。」
「いってらっしゃい。」
最近は、小鳥遊さんの方からいってきますを言ってくれるようになった。
わたしはそれが、とても嬉しかった。
時々つぶったり、首をかっくんとしたり…小鳥遊さんは寝ぼけている。
朝ごはんを食べれば元に戻るものの、小鳥遊さんはとてつもなく朝が弱い。
それに気がついたのも、私が小鳥遊さんより早起きするようになった頃から。
わたしも朝は弱いんだけど、幽霊になってからというもの、普通に起きられる湯やうになっていた。
自分の苦手なことぐらい言えばいいものを。
小鳥遊さんは少し頑固なところがある。
私は朝ごはんを(というかご飯は)食べないため、キッチンへ向かう。
コーヒーを入れるためにね。
小鳥遊さんは、牛乳とコーヒーの割合を5:3にした、少し甘めのカフェオレ(?)てきな飲み物が一番好きみたい。
一番お気に入りのクローバーの柄のカップに注ぐ。
「遅くなってすみません。」
小鳥遊さんの前に置く。
「…ありがとう。」
やっと目が覚めたみたい。
私の目を見て笑顔でお礼を言ってくれる。
「いいえ。これが私の仕事ですから。」
ふと窓の外を見る。
今日は雨が降っていた。
そうだ、傘を出さなくちゃ。
「シャワー室に干しておけばいいからね?」
玄関に向かおうとした私は小鳥遊さんの声で引き止められる。
「は〜い!」
私は歩きながら返事をする。
玄関の脇にある物置のような場所から紺色の傘を取り出す。
「お、気が効くね。」
後ろから身支度を整えてやってきた小鳥遊さん。
私は脇によけて、車のキーと傘を持つ。
小鳥遊さんが靴を履き終わり振り返る。
「帰りは雷がなるらしいですから、気をつけてくださいね?」
わたしながら付け足す。
今日は豪雨になるらしい。
「わかったよ。いってきます。」
「いってらっしゃい。」
最近は、小鳥遊さんの方からいってきますを言ってくれるようになった。
わたしはそれが、とても嬉しかった。