ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に
(私なんかこんなキラキラした服着てなくても外されてるのに)
検品課が嫌いなわけじゃない。
人と話すと緊張するから、それは仕方ないことだと思って諦めてる。
でも、ホントはそんな自分を変えてみたい。
スムーズでなくても話ができて、引きつらなくても笑えるようになりたい。
(でも、どうやって)
子供の頃からのアガリ症。
真綾と聖に慣れるまでも随分と時間がかかった。
でも、あの二人は私のことを笑ったりしなかった。
吃っても一生懸命聞いてくれたし、きちんと話せてもそれを大袈裟に褒めたりとかいうこともなかった。
戸惑うような顔をしていた郁弥とは違う。
だから、私も彼の前では何となく話しづらかった。
(この人とはどうだろう)
交わす言葉は半ばケンカ腰のような感じ。
普通に会話したのもまだ少しだけだし。
(まぁいいか。今日だけだ)
明日からは他人になる人。
…と言うか、元々他人だ。
「ホタル…」
前を歩いてた谷口が急に振り向いて口にした。
「何?」
私のことを眺めてる?
「お前、ホントにホタルみたいだな。闇の中で光って見える」
ラメ入りのワンピのせい。
しかも、これは私の服じゃない。
「それ褒め言葉なの?」
ムッとすると言葉の出方がスムーズだ。
「褒めてる、褒めてる。一応」
やっぱり失礼な人。
検品課が嫌いなわけじゃない。
人と話すと緊張するから、それは仕方ないことだと思って諦めてる。
でも、ホントはそんな自分を変えてみたい。
スムーズでなくても話ができて、引きつらなくても笑えるようになりたい。
(でも、どうやって)
子供の頃からのアガリ症。
真綾と聖に慣れるまでも随分と時間がかかった。
でも、あの二人は私のことを笑ったりしなかった。
吃っても一生懸命聞いてくれたし、きちんと話せてもそれを大袈裟に褒めたりとかいうこともなかった。
戸惑うような顔をしていた郁弥とは違う。
だから、私も彼の前では何となく話しづらかった。
(この人とはどうだろう)
交わす言葉は半ばケンカ腰のような感じ。
普通に会話したのもまだ少しだけだし。
(まぁいいか。今日だけだ)
明日からは他人になる人。
…と言うか、元々他人だ。
「ホタル…」
前を歩いてた谷口が急に振り向いて口にした。
「何?」
私のことを眺めてる?
「お前、ホントにホタルみたいだな。闇の中で光って見える」
ラメ入りのワンピのせい。
しかも、これは私の服じゃない。
「それ褒め言葉なの?」
ムッとすると言葉の出方がスムーズだ。
「褒めてる、褒めてる。一応」
やっぱり失礼な人。