３つの約束
7 エピローグ
あれから、琉夏と春香は、1年付き合う期間をもって、
今日、大安吉日に結婚式を行った。


（わー。私、本当に琉夏と結婚するんだぁ）

花嫁が少々浮かれ気味なのはご愛嬌。

式の作りは、親族と友人のみが招待客の、こじんまりした手作りパーティー。

春香の「春」と琉夏の「夏」に合わせたライトの演出が行われ、
友人勢を中心に、大いに盛り上がった。


琉夏の仕事はどうしたって？
筋を通したいと、琉夏は退社を選んだ。
しかし、式とハネムーンの後に新しい会社に出勤が決まっている。

それならばと、春香は家族は安心して春香を送り出すことにした。






式のラストスピーチ。

花嫁ならぬ、花婿の手紙が読まれた。


ー僕は、春香さんのお母さんとの約束を守って生きてきました。



よく動いて、よく寝ること

栄養あるものを、よく噛んで食べること



ーあとこれは、本人からの申し出の約束ですが、

春香さんと結婚することです。



わー、と喝采が上がる。


ーこの1年、春香さんとお付き合いさせて頂き、
彼女のすばらしい面をたくさん知り、今日にいたりました。



ー今日、ぼくから約束します。

「春香さんを幸せにします」




ーみなさま、今日はお忙しい中ご出席いただき、

本当にありがとうございました。






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