妖あやし、恋は難し
二度目の出会いは依頼にて
意外な依頼人
*
私の名前は一条 結。
どこにでもいる、ごく普通の女子高生。
ちょっと引っ込み思案で、人見知りで、ちょっと不思議な所がある女の子だ。
どんな不思議な所かと言うと。
「結ちゃん、どこ見てるの?」
何もない所を黙ってぼんやり見ていたり。
「結ちゃん、誰と話してるの?」
独り言が多かったり。
「結ちゃん……何してるの??」
空中をぼすぼす叩いていたり。
などなど
傍から見れば、とかく変な行動が目立つ女の子だった。
そんなだから、周りから浮いてしまい、常に独りぼっちかというと、そうでもない。
ありがたいことに、友達といってくれる人もいる。
例えば、隣の席の女の子。
「おーい、結。また変な所見てるぞ」
橘 菖(あやめ)
短髪でボーイッシュなスポーツマン女子だ。
呆れた様に頬杖をついて結を見ている。
「…へ?」
「また何もない所を見てたって」
「あ、ごめん…」
「結、そういうの多いよな。そこんとこ直せば、男子から絶対人気出るのに、可愛いんだからさあ」
「…へえ……」
(あーあ、またどっか見始めた…)
菖は呆れる。
彼女が結と知り合ったのは高校生になってから。
結はどこだったか遠い学校から転校してきた。
その頃からこうだ。
(変な癖さえなきゃなあ…結にも彼氏の一人や二人できるのに…)
実際問題、彼女はモテる。
美人だし、綺麗だし、なにより優しい。
ちょっと不思議な所はあるが、それさえ直せばアタックし始める男子も増えると菖は思っていた。
私の名前は一条 結。
どこにでもいる、ごく普通の女子高生。
ちょっと引っ込み思案で、人見知りで、ちょっと不思議な所がある女の子だ。
どんな不思議な所かと言うと。
「結ちゃん、どこ見てるの?」
何もない所を黙ってぼんやり見ていたり。
「結ちゃん、誰と話してるの?」
独り言が多かったり。
「結ちゃん……何してるの??」
空中をぼすぼす叩いていたり。
などなど
傍から見れば、とかく変な行動が目立つ女の子だった。
そんなだから、周りから浮いてしまい、常に独りぼっちかというと、そうでもない。
ありがたいことに、友達といってくれる人もいる。
例えば、隣の席の女の子。
「おーい、結。また変な所見てるぞ」
橘 菖(あやめ)
短髪でボーイッシュなスポーツマン女子だ。
呆れた様に頬杖をついて結を見ている。
「…へ?」
「また何もない所を見てたって」
「あ、ごめん…」
「結、そういうの多いよな。そこんとこ直せば、男子から絶対人気出るのに、可愛いんだからさあ」
「…へえ……」
(あーあ、またどっか見始めた…)
菖は呆れる。
彼女が結と知り合ったのは高校生になってから。
結はどこだったか遠い学校から転校してきた。
その頃からこうだ。
(変な癖さえなきゃなあ…結にも彼氏の一人や二人できるのに…)
実際問題、彼女はモテる。
美人だし、綺麗だし、なにより優しい。
ちょっと不思議な所はあるが、それさえ直せばアタックし始める男子も増えると菖は思っていた。