最初で最後の恋をします

・好きな人


誰もいなくなった放課後の教室で私はサッカー部の練習を窓から眺めていた。

必死にボールを追いかけるまさの姿。


「まさ・・・。」


──ガラッ


『あれ。春川じゃん、
何してんのー?』

「わっ!ビックリしたー。
まさを待ってるの。
西野くんこそどうしたの?」


クラスメートの西野 瞬くんがドアの端にもたれて立っていた。


『え、雅紀待ってんだ・・・。
あ、俺はケータイ机に忘れて・・・。』

「あ、そうなんだ。」

『う、うん・・・。』


西野くん急に静かになったなー。



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