最初で最後の恋をします

ふと壁に掛かった赤いドット柄の時計が目に入る。


《8:16・・・。》


って

「遅刻だぁー!」

始業式に遅刻って
あたし何やってんだろー

『今、下にいるから早く来いよ。』

「え?」

窓に飛びつき下を見ると
まさが上を見上げてる。


「わっ!ちょっと待ってて!
すぐ支度するから!」

『わかった。』

まさの声を確認したあたしは、電話を切り急いで制服に袖を通し部屋を出た。


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