蝶なんか舞うわけない。
耳を塞いだ。

親切にしてもらいたくない。

もう人を信じたくない。

愛とか友とか要らない!


『そんなことない。』

「・・・?」

『麻友だよ・・・覚えてる?』

「ま、ゆ・・・ちゃん?」

『別れて悲しいよ・・・。会いたいね・・・。』

あたしの大親友だった。

本物の友だった・・・麻友ちゃん。

貴方が夢に出てきたの・・・?


『気づいてよ・・・?貴方は誰からか必要にされてる・・・あたしからも、愛からも・・・大河からも。』

「・・・?」

『うん・・・わかんないならいいよ・・・。あたしが叶えるよ・・・。もっと・・・貴方が幸せになってね?』
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