瑠璃色
「おーい、みさきー?開けてー」
返事がない、寝てるのか?
ドアを開けるためいったん彼女をおろし、バックから鍵をとってドアを開けた。
暗かった。
「みさき?ゆうた?」
返事がない。あれ?リビングの電気を付け、彼女をソファーに下ろした。
実咲と優太の姿がない。
え?なんで……。
実咲に連絡をとろうと思い携帯を出す。
すると、実咲からメッセージが入ってた。
【 仕事お疲れ様!!法事が入って、地元にちょっと帰ります!優太も一緒です。で、せっかくだし、実家でゆっくりしてくる!!3日くらい家開けるね〜ごめんねー】
まじかよ……
彼女どうしよう……。
「ん、、、」
「大丈夫?起きれる?」
彼女が目を覚ました。彼女と目が合い、彼女のきりっとした目からそらせなかった。
いつもパン屋で見てたのに、また違う雰囲気をした、彼女にドキドキした。
「あ、はい。もう大丈夫です。ご迷惑をかけてごめんなさい。」
「いえ、全然大丈夫です。服、濡れてますよね?よかったら、貸しましょうか?」
「え?いいんですか?」
「うん」
「もしよかったら、お風呂も貸していただけないですか?」
「いいですよ。お風呂準備してきますね、ちょっと待っててください」
そう言って、お風呂の準備にかかった。
服は実咲のもので大丈夫だよな……。
うわあああああ……。
ドキドキした……。惚れてるのは、前からだけど、でも、でも、駄目だ。これ以上は。俺には実咲と優太がいる。だから、もうこの思いは捨てないと。そう誓って、お風呂の準備を終わらせた。
「あ、お風呂できたので、入っていいですよ。服はこれです。」
「ほんと、ありがとうございます。」
彼女は、お風呂へと入った。
というか、これからどうする。まだ、外は雨降ってるし、もう夜も遅い。泊めるか?いや、泊めたら実咲に悪いよな……。
どうすればいいんだ……。お腹空いたから、ご飯作ろう。うん、なんとかなる!!
何作ろうかな。ちゃちゃっと出来て、美味しいもの……。あ、炒飯と中華スープ作ろう。