瑠璃色
「何を作ってるんですか?」

「え?」

いきなり後ろから声をかけられ驚いた。お風呂上がりだから、顔が少し火照っている、さっきよりずいぶんと顔色も良くなってる。よかった。と思う反面俺はまたドキドキさせられている。お風呂上がりだから、すっぴんのはずなのに普段とあまり顔が変わってない。綺麗だ。

「あ、炒飯と中華スープです。お風呂はやかったですね」

「美味しそう、はい、気持ちよかったです、ありがとうございます」

そう言って彼女は、深々とお辞儀をする。

「顔を上げてください。そんな大した事はしてませんよ。困ってたらお互い様です。」

ご飯を作り終え、そそくさとその場を離れた。この場にいたら、理性が外されそうで怖かった。

「じゃあ、俺、風呂に入ってくるんで、先にご飯食べといてください。あ、ドライヤーならそこにあるんで勝手に使ってください。」

そう言って、さっさと風呂に入った。
うわあああ。俺は学生か!!こんなことでドキドキして、相手の顔に見とれて、恥ずかしくて、ドキドキに耐えられなくて、逃げるだなんて。
ん?この風呂、水家さんが入ったんだよな……。ああああ、ダメダメダメ。そんな事考えるな。ついつい、水家さんのお風呂を想像してしまい、顔が火照る。
平常心平常心……。
ずっと平常心を心の中に唱え続け、お風呂を終えた。
お風呂から上がると、彼女は、髪を乾かしてた。

「ご飯、先食べててもよかったのに」

「そんな、ご飯までいただくなんて、、」

「ほら、いいから」

「ありがとうございます。」

そう言うと、彼女が、ご飯を食べ始める。
食べてる姿もつい、見とれてしまう。
俺も食べよう……。

「あの、、」

「ん?何?」

「」
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