私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~


「変なことしないでくださいね」


案外空いている時間帯のようで、他に患者はウォーターマッサージベッドで仕上げをされていただけだった。


見たことがないほどの仏頂面で布勢くんが。


私を預けて一旦配達に行こうとしたようだけれど、先生がイケメンすぎて、とりあえず待ち合いで座っていたみたいだ。


買ったものの、乗って帰れない場合や、車が小さく乗せていけない場合、遠いと別の配送業者に頼む場合もあるけれど、近場なら店の車で運ぶ。


それすらも安心して預けていられない状況に、ちらちらと覗き見し始め、苦情まで出始めた。


「変なことってどんなことでしょうね??」


意地悪そうにほくそ笑む先生。


「変なことったら変なことです!!彼女にあんまり触らないでくれませんか!?」


ムキになる布勢くん。
こんなときなのに、なんか可愛い。


「とりあえず、湿布貼っときます。また明日にでも来てくださいね」


にっこりと微笑んだ。


あんなことになろうとは。



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