私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
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なんだあのなんとなく鼻につく男は。
ベッドに点滴で繋がれたまま、高居は初めて苛立っていた。
これほどの不安感に襲われたのは生まれて初めてかもしれない。
小さい頃からずっと見てたんだぞ俺は。
小さい頃から嫁にするならこいつだと思って。
イタズラもしたけれど、それは気を引くためだ。
虫とかはむしろ美里のイタズラだった。
俺が実里に気に入られてしまったために、果奈に対する彼女からの嫌がらせから守ろうとしたのが裏目に出たこともあって。
俺が主犯でイタズラしてると思われた挙げ句にとことん嫌われて、生理的に受け付けなくなっちまったみたいだが。
結局この様かよ。
名前で付き合っても上手くいかなかったことで、改めてあいつの存在の大きさに気づいてしまった。
それなのに。
ガキの次は医者かよ。
気に入らねえ。
あのイケメン野郎。
どうすればいい。
ようやく何年越しで、せっかくここまで漕ぎ着けて。結婚できたのに。
もう離婚危機かよ。
「くそっ…!!!あんな奴に横取りされてたまるかよ」
苛立ちながら、拳でベッドを叩く。髪を掻き乱す。