私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
非常階段の踊り場。柱に向かって立つ男。こちらに背を向けて女とキスしていたのは神崎だった。
相手の女は。
雫だ。
「お前ら、…なにして………騙したのか??!」
「なんだ。もうバレちゃったのね。つまんない」
悪びれもせず。雫が、ふんと鼻で笑う。
やはりこういう女だったか。
油断はできなかった。
「どういうことだ!?俺の子だって言うのも嘘だな!?」
「さあそれはどうかしら??」
「俺はあいつ以外の女には、何をされても反応しない」
「言い切るわね」
「世の中、浮気男ばかりじゃないってことだ。そいつだって看護師の一人や二人、遊んでるんじゃねえのか??」
「いいのよそれでも。モテるのはいいことよ」
言いながら絡み付いて、また頬にキスをする。
「浮気で済めばいいけどな。因果応報。やったことはいずれ返ってくるぜ??自分に」