私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎とことん抗って見せます
「いらっしゃいま…」
顔を上げた私は固まった。
高居先生だ。
また来たし。
「ありがとうございました」
「まだなにも言ってねえし、買ってもねえ」
「ありがとうございました!!」
噛んで含めるように言い放つ。
「椰原さん??」
心配して近づいた石山店長に、
「お構い無く。ストーカーで警察呼んでも構いませんよ」
「ちょっと待て!!」
腕を捕まれるけれど、冷たく振り払う。
人の気も知らないで。
いや、人の気??いやいやいや。こんな男に心を許した覚えはない。もう二度と許さない。
なにが隠し子だ。
なにが嫁だ。
なにが結婚だ。
「椰原さん…なにがあったのか知らないけど、話くらい聞いてあげても」
「聞きません。時間の無駄です」
ふん、とそっぽを向くと、レジの脇に届いたばかりの段ボールから商品を出して補充する。