私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~


本人のいないところでバトられてもなあ…。


ただ。
なかなかの美少女だ。
菜々子さんといい勝負の。


今どきは天然かどうか怪しい。
矯正したかのごとく、サラ艶の背中まであるストレートヘア。


眼力を強調するごとくぱっつん前髪の似合う顔立ちは、ぱっちり二重の小さい顔。


透明感のある白い肌。


出るところは出て収まるものは収まった、素晴らしいスタイル。


私にないものが全て与えられた容姿。


いいなあ。


男なら間違いなく彼女に落ちるだろうし、落ちない男はいないだろうな。


他人事だ。


遠巻きに見詰めながら、せっせと陳列された自転車を磨く。


と、鳴った電話に出た店長。


「椰原さん、電話。おウチから」


「えっ!?」


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