私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎最悪の再会
「携帯にかけても繋がらないから」
お母さんが膨れる。
「仕方ないじゃん、仕事中なんだから」
―――夜。
店に掛かって呼び出されたのは、お祖父ちゃんが倒れたという電話だった。
何ごとかと、慌ててふたつ隣の県のお祖父ちゃんが住む田舎へ飛んできた私。
本当に畑と山しかない、日が暮れると明かりがほぼない。
外灯もない。
民家がポツポツあるくらいだ。
自転車屋を父に引き継いだ後は、お祖母ちゃんの実家であるこの町に隠居していた。
「病院は行かなくていいの??」
入院するとなると大ごとだ。
お祖母ちゃんが腰を擦ってあげながら、
「前からだけどね、腰を痛めただけだから。明日主治医の先生が診てくれた結果次第でそうなるかもね」
私が着いた頃には引き上げたらしい。
「ちゃんと診てもらった方がいいよ」