私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「私が好きなのは布勢くんですからっ!!」
必死すぎて、思わず口にしていた。誤解を解かなくては。
こんな奴、1ミリたりとも好きじゃない!!
「ほほう??そんなことを言っていいのかな??」
高居先生が眉をピクリと動かすと、顎に手をやり、その肘を支えるポーズをとる。
なんだこの余裕は。
なんだこのいちいち勘に障るイケメンポーズは。
「いろいろ、バラしちゃいますよ??いいんですか??お漏らしの」
菜々子さんが聞き逃さなかった。
「お漏らし???」
「わーっ!!」
慌てて被せる。
トイレに虫を仕掛けられたときのことだ。驚きと恐怖のあまり漏らしてしまったのだ。
「あれはそもそもあなたが…」
言いかけて、口をつぐんだ。
空気がおかしくなる。
ペースが巻き込まれる。
まずい。
「とっ!!とにかく!!私、布勢くんとお付き合いしてますから!!変なこと言わないでください!!」
「いいじゃないですか!!この際イケメン婚約者とくっつけば!!暉くんは菜々子が幸せにしますから!!ねっ??」
菜々子さんが布勢くんの腕に絡み付いて上目使いをする。
「俺は…」