私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎どんより
「これと、外の展示の26インチを業務用に3台、ください」
言って示したのは、一番高いロードバイクとよくある展示のお手頃なものだ。
「果奈さん指名で、配達よろしく」
「ええっ!?嫌です…」
「何か問題でも」
じろりと睨まれる。
「まあそう言わずに、お願いしますよ、椰原さん」
店長に拝まれる。
あからさまに上客神様扱いが狙いだ。
「………う」
泣きそうな顔で布勢くんを見る。
「僕も手伝います」
「アンタは支店だろ??関係ねえ」
ふふんと嘲る。
いきなり言葉が荒くなった。
「明日、この住所に宜しく」
一通り手続きを済ませ、キャッシュで支払うと、さらりと爽やかに立ち去った。
「カッコいい…果奈さんにはもったいない」
菜々子さんの目がすっかりハートになっている。
うぬぬ。
何を企んでる。