私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
思わず吹き出す彩葉さん。
「変な子。何だか馬鹿馬鹿しくなってきたわ。むしろお似合いかもしれないわね」
「ただ、次はないですよ。犯罪ギリギリなんですからね。あっ、でも不法侵入にはなりますね」
「ああ………」
結局、警備員に連れていかれた。
「可哀想ですよ、詐欺師みたいに」
「ついには詐欺師呼ばわりかよ」
「積年の恨みです」
と、
リビングに置いたスマホが鳴った。
名前が目に入る。
「『加南子』……」
「見てんな」
少し慌てて、ばっと引ったくる。