私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
言いながら、先生の顔も見ずに返事も待たずに、
「あっ、手伝ってもらっていいかな!?荷台から下ろすの」
「……いいっすけど」
納得していない様子だ。
先生をじろりと睨む布勢くん。
「手え出したら、許しませんから」
「えっ…」
見たことのない男らしい顔に、少しキュンとなってしまった。
―――でも。
素直に喜べない自分もいる。
「……ガキが」
「何だと!?」
先生に掴み掛かろうとした布勢くん。
と、
クラクションが鳴らされた。
住人らしい。
黒塗りのクラウンの窓が開いて、黒髪をオールバックにしたスーツ姿の男が顔を出した。
30代くらいか。
「どいてくれないか??邪魔だよ」
いきなり助手席から飛び出してきたのは、派手な服装のきれいな女性だった。40代に見えた。
「興神!!ここにいたのね!?探したわよ!?」
「えっ…」
その場にいた全員が、固まった。