私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
私の脇腹辺りに、手芸用の裁ち鋏が刺さっていた。
しかも。
―――先生の右手の甲に。
いつの間にかそこにいて、庇ってくれたみたいだ。
「えっ!?なんで!?」
慌てて離れる未菜。
血が流れ出し、ぽたぽたと地面に落ちる。
舌打ちすると、
「……俺の女に何してくれてんだ。こいつを泣かしていいのは俺だけだ」
「せ、先生!?」
全員が事態が飲み込めず、呆然と立ち尽くす。
「きゅ、救急車!!救急車!!」
ハッと我に返った住人の男がスマホを取り出す。
「あああっ!!」
パニックになった未菜が、後ずさりながらへたり込んでしまった。