私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎残念ですが
「………うん」
―――また、雨が降りだした。
小さなベッドに2人で腰掛ける。
「俺、ほんとに好きです。果奈さん」
「……ありがとう」
言いながら、不思議な感覚に襲われていた。
何だろう。
「………私も……」
結ばれそうになったとき。
―――――涙が頬を伝った。
「………果奈さん…??」
「えっ……??………あれ??―――なんで……私」
ドキドキも、キュンも。
どこかに忘れてきてしまったかのように。
ぼんやりとして、涙しか出ていなかった。
「………………ごめん、ごめんね??」
背中を向けたまま、何度も謝っていた。
背中から、黙って抱き締めてくれた布勢くん。
私は酷い人間だ。
最低な女だ。