私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「はい??」
「やっぱりそうだ!!私!!覚えてないか!!実里!!萱野実里(カヤノミノリ)」
キョトンとする私。
「えっと……」
「ほら、コウシンくんの従姉妹で、カナちゃんのお婆ちゃん家で遊んでた」
不意打ちで、コウシン、という名前に、名前だけに反応して、心臓を撃ち抜かれる感覚に陥った。
なんだこれは。
すっかり油断していた。
「ひひひ、人違いです」
「相変わらず嘘が下手ね」
実里と名乗った女性はニヤニヤする。
「ママ、お友達??」
少し離れて試し乗りしていた女の子が、様子を見て近付いてきた。
「お友達じゃないわ。永遠のライバルよ」