私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「お帰りなさい」
にこやかに迎えてくれたのは家族の誰でもない。
「たっ、たかいせんせい……???ここで何を」
固まる私。
一応三角巾で腕を吊るしているけれど傷はどうなったのか。
無責任かもしれないけど、怖くて聞けないそんなこと。
何を考えているのかわからない男に。
薄手の白いハイネックのセーターにデニムというわりとラフな出で立ちですっかり家に馴染んでいる。
「責任取ってもらわないといけませんからね」
ずざざざっと後ずさる。
もはや条件反射だ。
「お祖父様にベッドをプレゼントして差し上げました。もちろん結納品として」
「……ゆ…!????……一体どういう意味で、いや、どういうこと、いや、どういうつもり」
捲し立てるけれど言葉に出来ない。
「よかったわね!!果奈!!こんなイケメン先生にお目に留まるなんて!!残った甲斐があるってもんだわ」
わざとらしく服の袖口で涙を吹きながら入ってきたお母さん。
言葉の端々にトゲを感じる。
「いやだから!!何がどうなって」