私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「お姉さん、きれい」
「あ、ありがとう」
「あのね」
少しずつ近付くと、ちょいちょいと手招きする。
屈み込む私。
唇に程近い場所にキスされた。
「ええっ!?」
赤くなって慌てる。
お母さんからは死角で見えてなかったみたいだ。
「あっ!!てめえ!!人の嫁に何してやがるんだ!?」
ちょうど、紋付き袴姿の先生が仕上がりを見に来て覗きかけて男の子を引き剥がした。
「油断も隙もねえ!!」
ヤバい。
見惚れた。
格好いい。
こんなに格好よかったっけ。
「えっ!?まさか、かく、いや子供!?」
隠し子と言いかけたが、バツだった。いても不思議はない。