私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「あうう!!痛い!!痛いですっ!!」
石山店長に紹介してもらった整骨院だった。
たまたま平日で配達の足があって、布勢くんが車で様子見に来てくれた。
生まれて初めてだった。
まさかこの年で整骨院のお世話になるとは。
爺ちゃん婆ちゃんの通うイメージしかなかったのに。
患部をアイスノンで冷やされ、電気で温められ。
マッサージされた。
「間を詰めてしばらく通っていただかないといけませんね」
ある意味これも整体師の常套句だ。
「ええっ!?でも仕事がっ!!いってえ!!」
「こんな体じゃお仕事になりませんよ??」
うう。
不覚だ。
「あちこち張ってるようですし、ゆっくりほぐしていきましょう」
ふと、視線を上げた先にあったのは、イケメンの整体師のお兄さんだった。
目鼻立ちがはっきりとした、伸びかけのふわっとした天然パーマを後ろで束ねている。
180㎝あるだろうか。白衣が似合うがっしりとした体型だ。
―――ちょっと好みかも。
「いってえ!!そこ、痛いっす!!」