私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
「患者として通ってたんだが、別のバイトを辞めて履歴書を持って押し掛けてきた」
「だって先生に一目惚れしたんです、わたし。一緒に働きたくて。今でも大好きですよ」
ずきん、とした。
こんなに想われてるのに結ばれなくて。
そんなに好きじゃなかった私が選ばれて。
きれいな女性のライバルはたくさんいるだろう。けれど、妙にリアルな相手に動揺する。自分に雰囲気が似た女性。しかも可愛い。
「……私は…」
先生は何か言おうとした私を手で抑えると、
「…何か用か、今しんどいんだ。げほっ!!」
気持ち悪さを吐き出すように咳き込む。
「どうせまた、裸で寝てたんでしょう??しょうがないわね。また今度」
そんなことまで知ってるんだ。
「…来ても医院にはもういない」
だから来るなという意味で思わず口から出てしまい、ハッとして口を押さえる。
余計なことを言ってしまったと。
「…どういうこと!?」
顔色が変わる。
「ママ??」
トイレの方から3歳くらいの女の子がとことこと歩いてきた。
愛おしそうに抱き上げる雫。
「あなたの子よ」
「―――はっ!?」
「………な??!!」