私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎喧嘩
***
病院の駐車場で車の中にふたり。
ぼんやりしていた。
私は彼のなんだろう。
診察が終わって結果を言われて。お薬を処方されて。なにも耳に入らない。ただ背景が映像が、無音で流れていく。
そして。
彼は私のなんだ。今さらだけど。そんなにショックなことなのか?
そもそも私は、彼を好きなのか?
嫌いだったはず。
大嫌いだったはず。
―――それなのに。
ふと我に返ると、助手席に座った先生の顔が目の前にあった。
涙が頬を伝っていた。
それを指で拭うと、唇が触れた。
とてもとても優しく。
こんな優しい先生は初めてだ。
「…………別れて、……ください」
ついに言葉を絞り出した。
先生は、一瞬驚いた目をして、
「!!………っ、…………嫌……だ」
嫌な予感はしていたようだけれど、いざ改めて言葉にされると、飲み込むことを拒んでいたようだ。
やはり言葉を絞り出す。