私の未来はどこにあるの??~俺様男と年下男子~
◎焼きもち
***
「気管支炎と肺炎を起こし掛けてましたね」
休憩から戻るところだったらしい神崎さんが、先生を診察室に運んで診てくれた。
「そうなんですか」
結局先生は、緊急入院する形で、空いていた病室に入って、薬で眠っている。
「ご結婚されたんですね、おめでとうございます」
穏やかに微笑む顔。イケメンだ。
好きとは違うけれど。
「ああ、はあ……ありがとうございます」
お客様とこんな形で再会したことが、不思議な気持ちだった。
「椰原さんのファンだったんですよ。てっきりあの青年、布勢くんでしたっけ??彼とお付き合いしてるものとばかり思ってました」
「ああ……」
なんとも言えない複雑な心境だ。知ってるんだもんな、いろいろ。
「ゆっくり養生するようお伝えください。困ったことがあれば相談にも乗りますし」
「…ありがとうございます」