君が響けば
「ええええぇぇーーーーーーーーーー」
なんか恥ずかしい。
掃除サボってた罰で草むしってた子や、ってみんなに知られてるってことやろ?
羞恥心はんぱないよ、今の私。
「だからゆづ私が草抜きしてたって知ってたんか~。納得」
なんや。
エスパーじゃないんやん。
なんか変に焦ったし。
「そうそう、それに草子ちゃん昨日俺のこと見つめてたやろ?」
『せーや』は私の肩にぽん、と手を置き右の口角を上げニヤッと笑う。
「はあ!?誰がみつめてたって?」
自意識過剰すぎる
この人。
私が見つめるのは岡くんだけです〜。
「へぇ~。草子ちゃん、岡のこと好きなんや~」
「はぁ?!」
なんでこの人知ってるん?
まさかゆづ?!
ジロっとゆづの方を見るがゆづは首を横に振る。
するとゆづは口パクで、
あ、ん、た、が、言っ、た
と、言ってきた。
言ってないよ!と口パクで返すと『せーや』はまた私の肩をぽん、として、
「心の声が漏れてるんだな〜」
と、ニヤニヤしながら言ってきた。