君が響けば
青色くんと草子ちゃん
「聞いてやゆづ〜」
朝から昨日の出来事を話そうとゆづの元へと駆け寄る。
「昨日な、草むしりさせられてんで?」
「知ってる」
「え?!なんで?」
ゆづのドヤ顔に少しだけイラッときたけど、なんで知ってるのか気になった。
「エスパー野本でーす」
ゆづはピースしながら私にもう1回ドヤ顔をした。
「……ムカつく~」
とかいいながら2人で大笑いするのが日常。
「あ、昨日の草子ちゃんや」
「ほぇっ?」
私の真上から落とされた声と同時に私の肩にはポン、とおかれた焼けて黒い大きな手。
突然の出来事に間抜けな声が出てしまって恥ずかしい……。