そらをみあげれば…
「おい!かどわきうんこ臭ぇよ!」

「SARUだって昨日臭かったわ!」

俺より少し前に手術し終わってたかどわきとは、もう冗談もいい合えるくらいに回復していた。

かどわきはというと、足の付け根を骨折して、やはりベッドでの寝たきり生活。

お互いカーテン越しに用を足すのは気持ちのいいものではなかったが、なんだかアホらしくて何故か笑顔がこぼれる。

手術前に自分で刈ったハズの陰毛は、手術中さらにツルツルに剃られるし…
かどわきには

「意味ねぇじゃん!恥ずかし!」

なんて言われる始末。

多分入院してから初めて笑ったのはうんこや陰毛ネタだったんじゃないだろうか?

何にせよ、暗く落ちてた気分が、隣のベッドに連れがいることで少しは和らいでいたんだろう…
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