Brat Boys
「ったく…誰だよ。んな話持ち出したのは…」

「当時の担任だよ。受験終わって、大学入って、ちょうどひと息ついてるだろうからってさ」

「それは、わかるけどさぁ…」

“いいかげんにしろよ”というような感じで、快飛は深くため息をもらした。

小学校のオータムフェスティバルに、ゲストで出場…いきなりそんなことを言われて納得できるほど、彼は軽い性格ではなかった。

「だいたい…なんで、オレたちなんだよ…。あの担任が教えた卒業生、他にもいっぱいいるだろ?」

「おっ、さすがに快飛するどいじゃん。そうそう、オレもそれは思ったんだよ」

「だろ?9月まで1か月ちょっとだし…やることもこれから決めんのに…。そりゃ、確かにオレたちは学生だから、のんびりしてるといやぁ、してるけど…」

ぽんっ

「ん?」

にっこぉ~~~~

「な、なんだよ…」

不意に肩をたたかれ、そっちの方を見た快飛。

その先には、満面の笑顔で自分を見ている敦司がいる。

「…なんか、たくらんでるだろ、おまえ」

「たくらむ?人聞き悪いなぁ。オレは、ただ担任から言われたことを、そのまま伝えてるだけだよ」
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