Brat Boys
「つまり、なにが言いたいんだ?おまえは」

いまいち話がつかめない。

もったいぶって言う敦司に、快飛は先をうながした。

「さて、ここで問題!快飛、小4の時学級委員だったよなぁ?」

「は?…そうだけど、いきなりなんだよ?」

「この出し物は、もと4年A組のメンバーですることになってます。普通なら、そういう時、まず誰に連絡が来るか?」

「…オレ…か?」

数秒の無言のあと、快飛は、おそるおそる答えた。

なにか嫌な予感がする。

答えながら、快飛は同時になぜかここにいてはいけないような気もしていた。

「そう!普通は、当時の学級委員だった快飛に連絡が来るはず!しかぁーし、なにゆえ担任はオレに連絡してきたのでしょうか!?」

「知るかよ、そんなこと…。どうせ、おまえが1番暇だったんだろ」

あまり相手にせず、軽く受け流す快飛。

「相変わらず、冷てぇなぁ」

「悪かったな。嫌なんだよ、よくわかんねーことに巻き込まれるのは」

“いてはいけない”というより“いたくない”という方が正しいかもしれない。

快飛は、敦司の笑顔になにか裏があると思わずにはいられなかった。
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