王女と秘密の画家
「ルラン姉さんのお願い。分かりました。
何でしょう?」


ユキコお嬢様は、
ルラン姉さんの言葉に、びっくりして、目を丸くした。


「うん、ユキコお嬢様
。ここの何着か着て。
私(わたくし)と、
同じ貴婦人が、
集まる舞踏会に出てほしいのよ。いいかしら?
私(わたくし)の条件よ。(わたくし)私が、
あなたの絵画を、買うかわりというか。
ユキコお嬢様に、私たちの良い関係を、深める
かわりに、舞踏会に出てほしいのよ。それに、
あなたは、美しいから、お若い伯爵が、ユキコお嬢様を見てうっとりすると、思うわ。
ユキコお嬢様も、
いい体験になるわよ。
誇り高く、いればいいのよ。自信持って」


ユキコは、ドレスを片手に取ると、思わず、
声をもらした。



そして、決意した。
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