王女と秘密の画家
人見知りのユキコにとって、その場を歩くというのが、勇気のいることで、挨拶をするというのは、いつも、一番できないことだった。



そんな口を、聞かない
ユキコを、チラチラ通り過ぎて、呟く貴婦人達。

「本当に、あの国王と
王妃の娘さんなの?挨拶も、ろくにしないんじゃないの?まるで、ロボットみたいねぇー」



「アハハッ。その通りですわー。喋らないロボットですわ」


何なのあの言い方?

私だって、喋れるようになりたいわ。

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