嘘つき系恋心
「ご、ごちそうさま......」
食べ終わった杏也はささっとお皿を片付けると、冷蔵庫の中を見始めた。
「あれ?」
「どうした...?」
丁度、洗い物をしていた灯亞が手を拭きながら不思議そうに尋ねた。
「んー?いや、いつもあるオレンジジュースが無いなぁって」
「きれてたか?んー......じゃあそれもあっちで買おうな。」
「あっち??」
なんのことやら、と首を傾げると逆に首を傾げられた。
「あ?聞いてなかったのか?出掛けるって。」
「あぁ..........んん?」