嘘つき系恋心
キッチンを出て自室に入るとクローゼットを開けて着替え始めた。
「んー。まぁこんな感じかな?」
鏡を見てから部屋を出る。
「あ、来た来た。」
「行きましょうか。」
ラウンジを抜けて寮を出ると、校門付近にあるバス停に行く。そこからバスに乗りショッピングモールへと向かった。
「おー!おっきい!」
聞くところによると、街で一番大きなショッピングモールらしい。ガラスを多く使っていて、日の光が沢山差し込んだモール内はとてもオープンな感じですっきりとしている。
「広いね〜!」
「あ...!」
何を見つけたのか、杏也が歩き出す。そんな杏也に慌てて追いかける恋と遊。伊織と灯亞は気づいていないようだ。