嘘つき系恋心
壁に寄りかかると額に手を当て、ふー、と息をついた。周りは静かで雨がコンクリートにあたる音だけが響いてきた。
「......んー。」
ずっと立っているのも疲れてきたのでしゃがむと、空を見上げた。
「やまない、なぁ......」
ザーザーと降る雨はやむことを知らないようだ。止む気配も弱くなる気配も無い。途端にどっと疲れが押し寄せてきた。それに、どこか心細い。
「...疲れた......なんか...寒いし...暑いし......」
瞼が重く感じ、目を閉じるとそのまま深い深い眠りへと落ちてしまった。
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ふかふかと心地の良い羽毛のようなもので全身を包まれているような軽く柔らかい感覚。気持ち良すぎてずっと寝ていられそうだ。