嘘つき系恋心


そう、メガネが無いのだ。メガネが無ければ男になれない。性格が作れず男である杏也に戻れなくなる。


「どう、しよう......」




考えている内に誰かが来てしまっても問題になるので取り敢えず着替えて、部屋に戻った。



「...うぅ......ちょっと危ない状況ですかね......」



普段の本当の姿としているのは久しぶり過ぎて落ち着かない。見ての通り性格が別人過ぎるので絶対に怪しまれる。



「はぁ...できればちょっとおバカさんな人であって......」



そう祈っていると、丁度よく扉がノックされた。どうぞ...!と言うとガチャと扉が開いた。



「え...!?」



入ってきたのは四人の...同じ寮で住んでいる人たちだった。



「な、なんで......?」


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