嘘つき系恋心


「ふぇっ...だって...お父さん...をっ...うっ...事故らせてっ...うぁっ」



途切れ途切れだが、伊織もほかの三人も一言も漏らすことなく聞いていた。


「うん、うん。」


「お父さん...起きなくて...っ!美空姉っ...いなくなっちゃった...!!あの人の...せいでっ...ふっく......うっ」



その言葉に動揺する四人。特に恋が一番動揺している。



「う、嘘でしょ...?お母さんはそんなことして無いし...お父さんとラブラブだし浮気なんてもっての外だよ...。」



「とりあえず...落ち着こう?ね?」



伊織がそう言って優しく笑ってソファーに座らせる。そして遊が紅茶を出してくれた。



「...ごめんなさい......。春奈ってこう書きます」



落ち着いてから、恋に名前に使われている漢字を教える。
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