嘘つき系恋心

「ちょ...っ...や.........」


何度目かのキスでやっと解放される。そして灯亞は結彩の髪を愛おしそうに撫でた。



「ごめん...。でも誰にも見られたくなかった。」



「うん...今日はもう寮に帰ってるね。」



灯亞から離れて空き教室を出る。そしてそこからゆっくりと寮へと戻った。


「好き...かぁ.........ふふ...ちょっと嬉しかったな...」



ふわっとした優しい笑みが自然とこぼれてしまった。好き、と言われたことなどなかったからとても嬉しかった。
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