嘘つき系恋心
「あれ?伊織と灯亞は...?」
「伊織さんは部屋で読書、灯亞さんはまだ寝ているのでこれから起こしにいこうかと思ったんですけど結彩さん行ってくれますか?」
「へ?いいですけど...」
「ありがとうございます!恋に頼まれてたのがもうちょっとで出来上がりそうだったんです!」
嬉しそうに瞳を輝かせている遊を見て、ついこちらまで笑みがこぼれてしまった。
遊がキッチンへ行くのを見て、結彩も灯亞の部屋へと歩いていった。
「灯亞ー?入りますよ?」
ノックをしても反応が無かったのでドアを開けると、すやすやと心地よさそうに眠る灯亞がいた。