嘘つき系恋心
「ありがとうございます、遊。」
「大丈夫ですよ。...灯亞はやっぱり起きませんでしたか?」
灯亞の姿が見当たらないために、何かを察したのか苦笑いする遊。
「はい、もう少しって言ってまた寝ちゃいました。」
「そうですか。じゃあ食べましょうか。」
こちらを見てふわっと遊が微笑んだ。結彩は席について手を合わせた。遊の作るオムライスは美味しくてぺろり、とまではいかないがいつもより早く食べ終わった。
「そういえば、今日ちょっと出かけるかもしれないです。」
「ん?どこに行くんですか?」
「あ、はい。恋のむかえに...」