嘘つき系恋心
食べ終わった食器を片付けながら遊に言うと、何かを考えているようだった。
「今日?恋何かあったかなぁ...」
「なんか威月さんに呼ばれたって言ってました。」
「あー、それじゃあ今日はご飯早く作らないと。俺今からちょっと出かけてくるので伊織に今日のご飯当番変わって欲しいと言っててくれますか?」
時計をちらりと見て遊が微笑む。結彩はうん、と頷いた。
「ありがとうございます。俺もう行かないきゃいけないのでよろしくお願いします。伊織はまだ部屋にこもってると思うので、ご飯を食べさせておいてください。」
それだけ言うと慌ただしそうに出かけていった。結彩は見送ってから、食器を洗い始めた。